秋 田 県 北
 
                                                                                    
大館市
         碇ヶ関に居た頃は仕事が終わると、よくドライブに出かけた。 県境に矢立峠があ
     るが、ここは昔から交通の難所であった。津軽藩は江戸時代にようやく道を開いたが、
     それまでは参勤交代も大回りして日本海側の深浦から一部海路をとっていたのであ
     る。明治時代に天皇が御巡幸された時も、この峠を越えるのに難儀した。御車が無
     理なので、碇ヶ関一の力持ちが選ばれ天皇をおぶってさし上げたという話が残ってい
     る。 (玉体が地に触れないように)

      歴史資料館
       街に入る手前を左に入った閑静な場所にある。
       ここで太平洋戦争の際に朝鮮から連行してきた人達を花岡の鉱山で働かせたと
       いう記録が残されている。ショックを受けた。

      秋田犬会館
       古代から「またぎ」の狩猟犬として飼われてきた秋田犬のすべてがわかる。忠犬
       ハチ公の故郷もある。 

             錦神社
       犀川近くにある小さな神社。東北旅ガイド「炎立つ」を歩く(NHK出版)を片手に
       ようやく探し当てた。
       4代泰衡が河田次郎によって首を斬られたあと、首の無い体が錦にくるまれ、埋
       葬されたのがこの地であると言われている。
       近くに泰衡が逃げ込んだ河田次郎の居城贄の柵もあるというがこちらはまだ見
       つけていない。

    
小坂町
        碇ヶ関から国道7号線と分れて左手にルートをとると、山越えの後に辿り着くのが
     この町である。小坂鉱山によって栄えた町で、今も精練の煙が立ち上っている。
     よく、夜に山道を走って碇ヶ関に抜けたが、山中に廃坑跡があり、その威容な建物は
     ちょっと恐い。  
    
      町立総合博物館
       鉱山と湖の町(十和田湖)をメインテーマに、歴史や文化、自然を紹介している。
       小じんまりとしていて落ち着いた時を過ごせる。小坂町出身の画家の絵も展示。

      日本最古の芝居小屋・康楽館
       伝統的な歌舞伎小屋の機能を備えた、通には必見の施設。常設公演があるの
       がなにより嬉しい。 観劇は1500円   

      小坂鉱山事務所
       平成13年康楽館の隣に復元された。一帯が明治の雰囲気を漂わせている。
       ゆったりとした時間の流れを感じたい時に訪れたいところの一つである。
 

     
  
鹿角市  親戚がこの市の花輪の出身である。
      ふるさと館「あんとらあ」にはよく寄るが人は少ない。かざってある祭りの山車を見学
      する人も少ないようだ。シネラマ館360度のスクリーンに展開される祭りの紹介は
      見応えがある。

     先人顕彰館
       ヒメマスの養殖に成功した和井内貞行をはじめ、鹿角にゆかりの深い先人の事
      蹟が紹介されていて、気持ちが引き締まった。

  
田代町 この町には青森の西目屋に続く道があり、ロケット・・とか案内板にある。
      途中まで行ってみたが、青森方面への貫通は諦めた。
       写真は途中で見た、わりと綺麗な滝と、ダム。公園もあり、碇ヶ関村のバスが止ま
      っていた。

    

     小畑勇二郎記念館 
       7号線を走っていて、これは何だろう・・・と思って立ち寄った所。青森の人には馴
      染みが薄いが、秋田の繁栄に半生を捧げた方で、亡くなった時は県民葬が行われ
      た。また、業績を永く称えるために郷里の田代町に記念館設立の運動が起こった。
       館内にずらりと並ぶ遺品に圧倒される。
       青森にはこのような記念館が建つことがあるだろうか・・・・・・・ふと考える。

 

    比内町 有名な比内鶏の産地である。

          大館方面から走っても、十和田インターチェンジから
      走っても街のようすがよくわからなかったが、北空港
      北欧の杜公園へのバイパスへ向かってみて少しわ
      かった。
  
            西木戸神社
      藤原氏4代泰衡の北の方を祀っている。
               大館の錦神社の後にここを訪ねた。
        民家の中にあって目立たない。
              (2度目は行けるかどうか自信がない。)
       泰衡の死を知って自害した北の方を800
               年間も守り続けているという地域の人の
        話を伺ってみたかったが・・・・・。

   
森吉町 鷹巣から能代方面に向かわず、山の手を105号線に入ると突き当たるのがこの
      町である。
       ここを右手に285号線に進むと五城目に到り、左手に105号線を道なりに行くと
      阿仁町を経て、西木村、田沢湖となる。
       両街道とも時々走る。山間のドライブが楽しめる。
     
   浜辺の歌音楽館

   成田為三の音楽活動とその足跡を紹介してい
る。ピアノの自動演奏やマルチスライドなどが楽し
め、穏やかな気持ちで時の流れに身を委ねること
ができる。
 東京・上野にある滝廉太郎の「奏楽堂」に響くパ
イプオルガンも素晴らしかったが浜辺の記念館
には素朴な音楽が静かに流れていて時を忘れ
させてくれる。
 浜辺の歌が海ではなく、この川岸を散策して作
られたというのも興味深い。      
   
阿仁町
 マタギの里として有名だが、マタギの資料館や熊の牧場には入ったことがない。


旧阿仁鉱山外国人官舎(異人館)

 ドイツ鉱山技師によって建てられた明治の洋風建造物。
平屋建てで地元で焼いた煉瓦を使い、質素な造りのなか
に異国の雰囲気が漂う。
こういう建物に出会えるのがなんとも嬉しい。 
 

   
鷹巣町 ギネスブック認定の「世界一の大太鼓」を実はまだ見ていない。
             この町を通過して二ツ井・能代、また、田沢湖へと行く。道の駅で一息入れること
      も多い。鷹巣の図書館に入ったことも・・・・・。
 
二ツ井町 代川沿いのこの町をもう数え切れないほど通っている。
         新しいトンネルができる前からのような気がする。きみまち坂にあるみやげ売
        り場・レストランにもよく入る。
         深浦の役場や会社に出入りしている東北印刷がここにあることを考えれば、
        このあたりと青森県の日本海側との繋がりも深い。

      二ツ井町歴史資料館 
        いつか入ろうと思いつつ・・・・