挙手をさせる(挙手をする)


 
  挙手のさせ方・指名の仕方をみて
  いると考えさせられることが多い。

  以下に国語「ゆうびんやさん」の詩
  をもとに述べてみた。

  ●適切ではないのではないか 
 ○適切、または改善した方法など
  ゆうびんやさんが  
 ゆうひを せおって
 さかみちを のぼってくる
 まるで きりがみのように
 ゆうひを すこしずつ ちぎって
 「ゆうびん」
 ポストに ほうりこんでいく
 ゆうびんやさんが かえったあと
 いえいえのまどに
 ぽっと ひがともる 

1.発問「この詩から感じる色を発表してください。」
(作業させた後発表させてもよい)
    ↓
   20人の挙手

  教師の側
    ●誰にあてようか・・・と、しばらく手を挙げさせている光景を見かける。
    ○短い時間で読みとる。いつまでも挙げさせておかない。
       誰がわかって誰がわからないのか、瞬間的に把握する技術を習得する。

  子どもの側
   ●「ハイ ハイ ハイ」自分にあててほしい。
   ●ハイの声が大きいと、考え中の子は大変困る。ハイハイによる思考の停止。
   ○手をあげる目的は、自分が考え終わった(答えを見つけた)ということを先生に伝えること。


2.指名「○○さん、・・・・・・」
  
  教師の側
   ●発表を聞いて、すぐ板書する。発表者とだけのやりとりをしてしまう。

   ○発表を聞いたら、『手を挙げなかった子』が、どんな反応をするかを真っ先に見る。
       --- 手を挙げな かった子が頷いたりすれば板書できる。
  
  子どもの側
   ●(次は自分が発表したいために)正解かどうかだけ考えよく聞いていない。
   ○「自分の考えと比べてしっかり聞く」
       間違えていたら → 「どうしてその答えになったのですか?」
     「途中で言えなくなったら変わってあげる」
     「つけたせないか」



3. 指名が続く
     赤  → ゆうびんやさんの車・ポスト
           真っ赤、本当の赤 ・・・
     黒  → 夕日をせおうのでかげになる ゆうびんやさんの服
     黄色 → まぶしい光
     灰色 → どうろ 
     緑  → 家  ← 「家は夕方だから灰色に近い色にみえる」

   ●6つの答えを引き出すために、子どもは6回手を挙げなければならない。
   ●6回一生懸命手を挙げても、14人の子は発表できない。

     ※手を挙げても指名されない子への対処をしておかないと、高学年になった時に
       手を挙げない子が多数出てくる。

   ○一度の挙手で教師は把握してしまう。→ 次々と発表させてもよい。
   ○指名されない14人には、「同じ答えだ」という確認をとることによって満足してもらう。  



     ※一問一答にならないようにする。

   ○からませ発言
   ○ちょっとでも違っていたら「言い換える」という習慣をつけさせる。
   ○つなぎ言葉を使った発表をさせる。
      「つまり」
      「ところが」

     ※子どもの発表は一文が多い。「・・・なので、・・・だけど、・・・もあっ 
      て、・・・だから、そうすると・・・となって・・・なわけで・・・」