ゆとり教育が学力低下を低下させたのか
                         
 ゆとり教育が学力低下に繋がったという批判がありますが、
 これと違うと思います。

 知識を詰め込めば立派な人間ができる・・・この間違いから
 脱却して、豊かな情操と思考力・判断力を育てるのが
 狙いだったと思います。
 
 やりたくない勉強をさせられて、終わったらゲームくらいしか
 やることがない・・・そんな人間にしないための教育が大事です。

 もっと自然・科学・社会事象に眼を向ける子ども、木登りをしたり
 釣りをしたりする・・・逞しい子どもを育てることが目的だったと思います。

 学力が低下したのは、ゆとり教育ではなく、先生方の頑張りが足りなかっ
 たのです。勉強がわからなかったら、粘り強く丁寧に教える。時には放課
 後の学習も厭わない・・・そんな先生が減ったせいです。家庭も熱心に
 指導する先生がちょっとした間違いを起こせば大騒ぎ・・・。
 
 学級崩壊やいじめ問題で、静かな、しかし時には熱い討論が交わされる・・
 そんな学問の場が少なくなったと思うのです。

 万事恙なく、淡々と業務? をこなす先生、指示を次々と出し、教育現場を
 多忙にしてしまう行政・・・。それが良い先生、よい教育現場となっているの
 が実情でしょう。

 学力向上は、ひとえに先生方の頑張りにあります。
 実は〇〇教育と銘をうったものには関係ありません。
 行政がいくら指針を変えても、末端の先生方にはあまり
 届かない・・・。

 保護者・家庭、行政、社会・その他の全面的なバックアップを
 得て教師が頑張らないとどうにもならないのです。